<婚活サイトで金融に詳しいと言う男性と知り合い、食事をするようになった。「投資用マンションは確実にリターンが望める」と勧めてくるので、男性の勤務先で説明を受けたが不明点が多く、質問してもはぐらかされた。よく理解できなかったが契約書に署名捺印し、白紙委任状まで作成した。男性とは旅行の約束をし、「昔からの知り合いみたい」と言われ、すっかり信用していた。

 銀行審査を受ける前、居住中の住宅のローンを組んでいることは話さないよう口止めされた。旅行は直前でキャンセルになり、預けた書類が届く頃には男性とは疎遠になっていた。解約したい>

 婚活サイトで知り合った相手は、ファイナンシャルプランナーを名乗るなど資産管理の専門家のように振る舞い、年収や勤務状況などを聞き出し、消費性向を分析したうえで、売り込みをかけてくる。被害者の恋愛感情や結婚への期待から問題の発覚が遅れがちで、クーリングオフでの解約が困難になるケースが目立つという。(アエラ編集部)

AERA 2016年5月23日号より抜粋