東京・銀座の目抜き通りで街頭調査。2大テーマパークの入園料について「いくらまで払うか?」を尋ねた。なかには1万円以上払ってもいい、という人も(撮影/写真部・加藤夏子)
東京・銀座の目抜き通りで街頭調査。2大テーマパークの入園料について「いくらまで払うか?」を尋ねた。なかには1万円以上払ってもいい、という人も(撮影/写真部・加藤夏子)

 3年連続での値上げに踏み切った東京ディズニーリゾート。だが、それでも多くの人は夢の国に詰めかける。彼らは一体、いくらの値上げまでなら許容するのだろうか。

 東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドは4月1日、東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシー(TDS)の入園料の一部を改定した。基本の「1デーパスポート」は、小人(4~11歳)が300円、中人(12~17歳)が400円、大人(18歳以上)が500円値上げされ、それぞれ4800円、6400円、7400円になった。

 値上げは3年連続。現行価格では、両親と小学生の子ども1人の場合、入園料だけで1万9600円。パーク内での飲食代やお土産代が加われば、総額は3万円を超えるだろう。場合によっては宿泊費もかかる。地方から年に数回は通うという女性(30)の場合、1泊分の宿泊代を含め、1回に5、6万円は使う。

「中学生の子ども同士で行くときも、1万円札を2枚持たせなければならない」

 とぼやく親も。それでも年間の入園者数は3千万人を超え、「遊園地・レジャーランド」の国内シェアでは約50%を占める。

 人々はこの「夢の国」に、一体いくらまで払うのか。

 4月6日、東京・銀座で街頭調査を実施した。大阪市にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)も2月に値上げしており、大人の入園料(1日券)はTDLと同じ7400円。比較の意味で、約100人にTDLとUSJの両方について「あなたが払える入園料の上限」を尋ねたところ、TDLでは6000円~8千円超、USJでは5000円~8000円以下の価格帯での回答が多かった。現状を上限と考えず「もっと払ってもいい」という人の多さに驚く。

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