仕事が終わってからが、ワーキングマザーの「嵐の時間」(※イメージ)
仕事が終わってからが、ワーキングマザーの「嵐の時間」(※イメージ)

 仕事が終わってからが、ワーキングマザーの「嵐の時間」。おなかを空かせた子どもたちは待ったなしだ。どう乗り切っているのか。

都内の大手不動産会社に勤める中澤友紀(ゆき)さん(43)にとって、「ゴール」は午後9時半。

「この時間には、小学1年の息子を寝かしつけたいと思っています」

 逆算すると、夕食の準備にかけられる時間は10分。朝の出勤前にみそ汁を作り、炊飯器のタイマーを入れ、帰宅後は週末の作り置きを温めるだけにすることで、定めたゴールを何とかクリアしている。ある週末の作り置きは、棒々鶏(バンバンジー)、野菜の煮物、そぼろなど10品。それも週の半ばには食べつくし、水曜の夜に圧力鍋でカレーなどを作って週の後半をしのぐ。困ったときは「冷凍」の出番だ。

「容器に水を入れ、そこに餅をひたして2分弱電子レンジで加熱すれば食べられます」

『つくおき』(光文社)が21万部のヒットを記録し、昨今は料理の作り置きの本が書店の一角を占めるなど、時短料理へのニーズが高まっている。家事代行のカジーは今月から、作り置きにも対応する料理代行を始めた。

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