リクルートマーケティングパートナーズ「英単語サプリ」開発グループ高校入試から大学受験、TOEICまで使える英単語学習アプリ「英単語サプリ」の企画・開発グループ。メンバー6人でおやつも共有。「太ってしまった」というメンバーは1個16キロカロリーの「おやつカルパス」(ヤガイ)がお気に入りとか(撮影/写真部・植田真紗美)
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リクルートマーケティングパートナーズ
「英単語サプリ」開発グループ
高校入試から大学受験、TOEICまで使える英単語学習アプリ「英単語サプリ」の企画・開発グループ。メンバー6人でおやつも共有。「太ってしまった」というメンバーは1個16キロカロリーの「おやつカルパス」(ヤガイ)がお気に入りとか(撮影/写真部・植田真紗美)

 日々忙しく働くビジネスパーソンたちは、仕事の合間に、小腹が空いたときに、残業に備えるときに、何を食べているのか。

 リクルートマーケティングパートナーズから2015年4月にリリースされ、すでに22万ダウンロードに達する英単語学習アプリ「英単語サプリ」。その企画・開発グループのデスクの一角には、大きな段ボール箱が置かれている。中にはチョコパイやおせんべいなど、個包装のお菓子がぎっしり。

 これはグループ共有の「おやつ箱」。外出する機会が少なく、丸一日オフィスでPCに向き合うエンジニアたちにとって、空腹をしのぎ、ストレスを解消する重要アイテムだ。

 おやつ箱が生まれたのは、メンバーの一人が「うまい棒」(やおきん)300本を差し入れたのがきっかけ。ガサッと段ボールに入れて保管し、底をついてくると、新しいお菓子を買ってきて継ぎ足す習慣が定着した。

 各自、朝昼晩を問わず気が向いたときにつまみ、ミーティングを行う際にはおやつ箱持参で会議室に入る。

 おやつ箱は、メンバーの空腹を満たす以外にもメリットを生んでいるようだ。

「他のグループの人たちとのコミュニケーションツールになっているんです。『何これ?』と声をかけられるし、知っている人は時々やってきてつまんでいく。普通エンジニアは孤立しがちなんですが、雑談を通じて仕事に関する情報も入ってくるようになりました」と、リーダーの相野谷直樹さん(28)。

 おやつの購入資金は金額を決めて徴収しているわけではなく、メンバーや他グループの人からの「募金」でまかなわれる。

「おやつ箱の横に募金箱を置いています。財布の中の小銭を全部入れていく人もいれば、マネジャーさんが千円札を入れてくれるときもあります」

(ライター・青木典子)

AERA  2016年2月29日号より抜粋