参加者は、浜元さんが作ってウェブで公開している「指示書」を手に走るだけだが、指示書を作るのは結構な手間だ。まず、地図上にざっと顔を描き、ネット上で距離を測定。耳や鼻などの大きさを微調整しながら42.195キロになるよう仕上げる。さらに、グーグルのストリートビューで、曲がるポイントごとに目印となる建物を探して書き込んでいく。現在までに完成したルートは27都道府県で28通り。沖縄ではシーサー、静岡では富士山をデザインするなど地方色にもこだわる。

 参加者がアレンジすることもできるため、

「花粉症シーズンには鼻水を加えるとか、髪形をアフロにするとか、結構、皆さん楽しんでます」(浜元さん)

AERA 2016年2月22日号より抜粋