会見では「世の育休を取得したい男女に対し、自分が逆風を吹かせてしまうようなことをした」として、謝罪の気持ちを「言葉では表現できない」と語った(撮影/写真部・大嶋千尋)
会見では「世の育休を取得したい男女に対し、自分が逆風を吹かせてしまうようなことをした」として、謝罪の気持ちを「言葉では表現できない」と語った(撮影/写真部・大嶋千尋)

 イクメン国会議員として育休宣言した直後に、最悪の形で議員辞職を表明した宮崎謙介氏。これで男性の育休取得の機運を再び停滞させてはいけない。

 やつれた様子で会見場に現れた自民党の宮崎謙介衆院議員(35)。目に涙を浮かべながら、妻の出産直前、女性タレントと不倫したことを認めた。「発言と行動のつじつまが合わないことを反省」して深々と頭を下げ、有権者と関係者、妻子に謝罪し、議員辞職の意向を示した。

「これからは一個人として育児に向き合っていきたい」

 宮崎氏は昨年12月、妻で自民党の金子恵美衆院議員(37)の出産に合わせて育児休業を取得する意向を明らかにした。アエラは直後、宮崎・金子夫妻に直接取材。宮崎氏はこう語った。

「イクメンって、すごくプロモーション的。ちょこっと家に帰ってフェイスブックに子どもと遊んでいる写真をアップするとか、しらじらしい。(自分は)イクメンをパフォーマンスにしたくなかった」

 だが、週刊文春の報道により、金子氏の出産6日前に京都の自宅へ女性を招き入れたことが発覚。永田町関係者はこう漏らす。

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