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 視聴率が25%を超える日もあるという人気の朝ドラ「あさが来た」。ディーン・フジオカ演じる「五代さま」こと五代友厚が大人気だったのは言わずもがな。一方で、玉木宏が演じたあさの夫・新次郎にも、人気が集まっている。あさを導くメンター的立場の五代さま、そして、陰に日向にあさを支える新次郎……この「板挟み」にも、羨望のまなざしが注がれている。

「男性がメンターで、しかもあんなにカッコ良くて、そのうえ自分の夫とも親友なんてありえないでしょ?」

 そう話すのはあさと同じ女性経営者ながら、ベビーシッターや家事代行を斡旋するマザーネット(大阪市淀川区)社長である上田理恵子さん。

 理想が現実と違うからこそ憧れを抱くのかもしれないが、自分の身の上とは関係なく彼らの三角関係を楽しむ人もいる。

 都内で美容関係に勤める40代の女性は毎朝、自分があさになった気持ちで画面に向かう。

「新次郎は最初朝帰りしたりして主婦の敵だと思ってたら、あさの姉のお琴を探しだしたりしてあさを陰でフォローする。しかも自分がやったことを自慢しない。もう完全にギャップ萌え。五代はあさが寝てる間にペンギンの絵を置いていったりして……。完全に私たち中年女性が親しんだ少女漫画の世界でしょ」

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