「世間は甘くないとわかった」と小6生 小中学校で行われる「AL」とは

教育

2016/02/04 16:00

ナマステ! 会いたい友だちとAmazonで購入する
ナマステ! 会いたい友だちと
Amazonで購入する

 先生が一方的に教える授業から、子どもたち自身が主体的に学ぶアクティブラーニング(AL)へ。大学入試が「欧米型」に変わろうとしていることを受け、小中学校での「勉強」が変わり始めている。

 思考力を育てる手法として注目を集めるALだが、その「思考力」とは何かを突き詰め、カリキュラムの研究・実践で先行してきた学校がある。関西大学初等部(大阪府高槻市)だ。訪ねた時は、多目的室に6年生62人が集まって会議をしていた。

「表紙の写真はわかりにくいから、テレビ会議の写真にしたらどうでしょう?」「小見出しを入れたほうが読みやすいと思います」

 議題は、2月に参加する国際協力の催しで配る、本の宣伝リーフレットについて。彼らは間もなく本を出すのだ。自費出版と侮るなかれ。ちゃんと書店で買える本だ。テーマは4年前から続けてきたインドの小学校との交流。貧しい子どもたちが通う学校だ。

 それにしてもなぜ、小6にして「出版」というプロジェクトを成し得たのか。

 多くの教師は「考えて行動しなさい」「みんなしっかり考えて」などと、頻繁に「考える」という言葉を使うが、三宅貴久子先生(59)によれば、子どもたちは「考える」=正解を見つけ出すことと捉えがちだ。しかし「考える」の出発点は、「正解」や「当たり前」とされてきたことに「本当?」「なぜ?」と疑問を持つこと。そこから情報を集め、周りの意見も聞きながら、自分なりの答えを模索していく。同校は、そのプロセスこそが「思考力」を育てると考えた。

 子どもたちは1年生から「比較」「分類」「多面的にみる」「関連づけ」「構造化」「評価」といった「考える」を分解した六つの思考スキルを学ぶ。同時にチャートやコンセプトマップなど、それぞれのスキルに対応した思考ツールの使い方も、各教科の中で自分のものとしていく。

1 2

あわせて読みたい

  • 休校中は夏休みより「100倍すごい自由研究」を 学習塾代表の「才能の伸ばし方」

    休校中は夏休みより「100倍すごい自由研究」を 学習塾代表の「才能の伸ばし方」

    AERA

    4/16

    小学校入学前に親が知っておきたい! 子どもへの声かけ&サポート

    小学校入学前に親が知っておきたい! 子どもへの声かけ&サポート

    AERA

    4/2

  • 受験のストレス発散でおにぎりを?子ども部屋の大量のゴミに母は涙 中学入試で親子の距離は…

    受験のストレス発散でおにぎりを?子ども部屋の大量のゴミに母は涙 中学入試で親子の距離は…

    dot.

    1/10

    島での「あったらいいな」を小学6年生がプログラミングで実現? 離島の教育
    筆者の顔写真

    福田晴一

    島での「あったらいいな」を小学6年生がプログラミングで実現? 離島の教育

    AERA

    4/24

  • 魔の9月1日 車のハンドルをガードレールへ動かそうとした少女は…
    筆者の顔写真

    石井志昂

    魔の9月1日 車のハンドルをガードレールへ動かそうとした少女は…

    dot.

    9/1

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

コメント

カテゴリから探す