独身の澤野さんが真っ先にこの計画に誘ったのは、同じく独身女性のAさん(40)。2人とも母子家庭に育った。理想の家庭像が描けず、結婚に踏み切れなかったという共通点を持つ。

「結婚より“大人な友人関係”のほうが心地いいはず。今もこれからもメンバーがいてくれると思うだけですごく安心します」(Aさん)

 長年Aさんの結婚を望んでいたはずの母親も賛成してくれた。今後は独身の弟も誘うつもりだ。

 メンバーには既婚者もいる。離婚予備軍の主婦たちだ。夫のモラハラや冷え切った夫婦関係に悩んでいるが、子どもの進学など経済面を考えると、今は離婚できない。

「友人だと夫婦のように近くなり過ぎず、思いやりをもてるのが良いですね。将来、離婚したらかけがえのないよりどころになると思います」(40歳・主婦)

AERA 2016年2月8日号より抜粋