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おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本
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 夜寝つけない、眠りが浅い、朝起きられない。そんな悩みをすべて抱えた本誌女性記者(30)が、睡眠改善に取り組んだ。快眠セラピスト・三橋美穂さんにアドバイスをもらいながら、睡眠グッズを投入してみた。

 まずは布団乾燥機。この時期、寒さが入眠を妨げることがあるので、寝床を温めることが重要だという。湿気も寒さの原因になる。布団を外干ししてもいいが、布団乾燥機を使えば簡単だ。あらかじめ温めておいた寝床がこんなに幸せだなんて……。たったこれだけで、ずいぶん安らかに眠れるようになった。

 少々変わり種だが、海外で大ヒットした「必ず眠くなる絵本」なるものもあるらしい。子どもを早く寝かしつけるため、心理学の知見に基づいて眠くなるような言葉で書かれている。読み聞かせる親も眠くなるとのことなので、子どもがいない私も自分のために音読。

「こいつ何やってるんだ?」という夫の冷たい視線を感じながらこたつで読んだが、オチが気になってしまい、最後まで元気に読了。効果がないのかと疑ったが、2回目以降は話よりも言葉に集中できて、眠気がやってきた。とはいえ「大人の寝かしつけ」にはさすがに遠回りな方法だったかもしれない。

 次はいよいよ、睡眠の質向上に着手。まずは寝間着の見直しだ。ジャージーなどの部屋着のまま眠ると布団と摩擦が起きやすく、寝返りを妨げるので、小学生以来のパジャマに変更。すべりのいいシルクだ。本稿を担当した男性デスク(48)が、「ゴムの締めつけがよくないらしい。ノーパンがいいぞ」と熱く語るので、下着の代わりに柔らかい腹巻き付きパンツをはいてみる。東京・新橋のガード下あたりで噂されている都市伝説かと思いきや、「大正解」と三橋さんにお墨付きをいただいてしまった。

 いうまでもなく重要なのが、枕だ。これまで何度も買い替えたが、フィットするものに全く出合うことができなかった。日本人女性はジャストサイズよりも高めを使っているケースが多く、これが肩こりや首のシワの原因になっているんだとか。百貨店などの寝具売り場でいくつも試して比べてみるのが理想的。ぴったりの枕は低めでも、自分に合うものが見つかれば「枕を高くして寝る」ことができます。なんちゃって。

AERA  2016年1月11日号より抜粋