イスのカバーで話し合い2年…シェア住居で垣間見える「民主主義」

AERA
 政治の場で語られることの多い「民主主義」。しかし実は日々の暮らしの中でも、実践している人たちがいる。

 話し合いは、2年かけてやっと収束した。

 東京都多摩市にある集合住宅「コレクティブハウス聖蹟」では、暮らし方のルールを住民自ら決める。このとき話し合っていたのは、共用部にあるイスのカバーについて。布地が剥がれており、「張り替えてはどうか」とある住民が提案した。

 大人17人、子ども8人の13世帯が暮らす。世帯ごとに独立した住居スペースのほかに、食堂や庭、屋上菜園などのシェアスペースをもつコレクティブハウスの形態。掃除当番などがあり、家事や子育てを共同化している。

 最近、暮らしの場をシェアする住まい方が増え、いわゆるシェアハウスは全国に約2800軒あると言われる。うち3分の2が東京に集中。人間関係が希薄な都会では、共同の暮らしに安心感もある。だが、自治は容易ではない。

 先の住居では、気になることを月1回の定例会で話し合う。冒頭のイス問題もそのひとつ。ただ2年かかったのには、理由があった。

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