武雄市図書館 (c)朝日新聞社
武雄市図書館 (c)朝日新聞社

 町の書店が消えるなか図書館だけは盛況だ。ツイッターで、テレビのニュースで…2015年を振り返ると、図書館はこんな形で話題になっていた。

 学校の夏休みが終わる目前の8月26日。神奈川県鎌倉市の図書館の公式アカウントから、司書のひとりがこうツイートした。

「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね」

 共感が広がり、賛同を示すリツイートの嵐が吹き荒れた。現在までに10万リツイートを超えている。

 今年は図書館に関連する話題が尽きない一年だった。

「ツタヤ図書館」をめぐるゴタゴタもその一つ。ツタヤを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となり2013年に開館した佐賀県の武雄市図書館。年中無休、カフェ併設など民間ノウハウの導入で来館者が増え注目されていたが、今年になり「ウィンドウズ98」のマニュアル本や『ラーメンマップ埼玉』など不可解な選書が明らかに。ツタヤの在庫処分では、との疑惑が浮上した。
 

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