50代の恋愛事情は…
50代の恋愛事情は…

 華やかな恋愛を謳歌したバブル世代も50歳。シングルにせよバツイチにせよ、独り身はさびしさいもの。そんな50代の恋愛事情は今、どうなっているのか。

「ただ自分が好きな相手と、楽しい時間を過ごせたらそれでいいんです」と言うのはトモコさん(仮名、53歳)だ。40代でがんを患い、その恐怖から気落ちして家に引きこもった時期もあった。今は回復したものの、これからの人生は自分のためだけに使いたい。理解を示してくれなかった夫とは別れて、49歳からやりたかったボクシングにのめり込んだ。

 今は、そのジムに通う一回り下の男性と交際している。一緒に試合を観に行ったり、趣味が一緒で会話がかみ合う関係が、前夫とは違い幸せだ。気持ちが前向きになるにつれて、異性からも同性からもきれいになったと言われる回数が増えた。

 同世代とすれ違うなら、年下を狙うという手があるのか。年下にモテているというトモコさんは言う。

「男性のほうが精神的に幼いのかも。困っている時決めてくれたり、道筋をつけてくれたりする年上の女性に惹かれるんだと思います」

 銀座高級クラブのオーナーママ、伊藤由美さん(56)は、「この世代の男性が求めるのは癒やし。和やかな場の雰囲気をつくれる女性を求める傾向がある」と言う。趣味が共有できることも大事。お見合いパーティー参加者で「一緒に野球を観てほしい」という男性もいた。

AERA  2015年12月7日号より抜粋