欧米での絶大な人気を背景に復刻。特にGEL―LYTE IIIのシルバーはファン垂涎の一品である。来年春からさらに拡大展開の予定(撮影/工藤隆太郎)
欧米での絶大な人気を背景に復刻。特にGEL―LYTE IIIのシルバーはファン垂涎の一品である。来年春からさらに拡大展開の予定(撮影/工藤隆太郎)

「ガリガリ君」、ミズノのグラブ……。復刻版商品のブームが止まらない。そのなかには、海外から強い支持を得て復刻した商品もある。

 2002年にスポーツシューズブランド「オニツカタイガー」を復刻したアシックスは、今年1月、ヨーロッパでの空前の人気の高まり、北米への飛び火を受け、新たに「アシックスタイガー」を復刻した。

 対象となったのは「GEL−LYTE(ゲルライト)」シリーズをはじめとするシューズ29品目で、特に注目されているのは「GEL −LYTEIII」。ベロ部分にスポンジ素材を使い、タテに割ることで甲の部分を包み込んだ独自の「スプリットタン」構造が大きな特長で、90年の発売当時から海外での人気も高かった。

「復刻というのは、企業側の都合ではなく、望まれたものでなければいけないと思います。GEL −LYTEIIIをなんとか復刻してほしいという声は、日本国内のみならずヨーロッパのアーティスト、ファッショニスタからも多く寄せられました。その声が最高潮に達し、まさに噴火するように、満を持して今年1月の復刻になりました」(アシックスジャパン ライフスタイル事業部長・庄田良二さん)

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