この日参加したのは、保育園の年長・小学校2・4・6年生の4人。女子ならではの空気感をつくるため、3人の指導員も児童も〇〇たん、〇〇っち、などニックネームで呼び合う。しかし、人見知りだったり、きつい言動で友だちとぶつかることも多いという児童たちは、互いに目を合わせることもできないほど、ぎこちない雰囲気だ。授業は冒頭の「ステキ女子の言葉の使い方」の説明から始まった。

「変だよ、じゃなくて、こうしたらカワイイよ、と言ってね」

 Leafのソーシャルスキル講座では、コミュニケーションを、言われてうれしい気持ちになる「ふわふわ言葉」と、嫌な気持ちになる「チクチク言葉」に分けて教えている。ふわふわというと女子特有に聞こえるが、男児も学ぶ“共通言語”だ。例えば、「いいね」「だいじょうぶ」が前者で、「へたくそ」「べつに」などが後者。

 教材ではチクチク言葉を変換する問題を出題。授業中話している友だちを注意するときは「うるせーよ。しゃべんな、ばか」ではなく「静かにしてほしいな」と言い換えるのが正解だ。HAPPY言葉は、ふわふわ言葉よりさらに相手の気持ちを考えて対応すること。「デブ」ではなく、褒め言葉として「優しそう」と言うか、心の中にしまっておくかどちらかにしよう、という具合だ。

AERA 2015年11月23日号より抜粋