マタハラ上司よりタチ悪い?「スポイル上司」とは

 妊娠や出産を理由に解雇や降格をする、退職を強要するなどのマタハラは、広く知られるようになった。だが、「もう一つのマタハラ」が存在する。

 研究職の女性(42)は、2年前に育児休業から復職した。だがそれ以降、自分が退社した後の会議で重要事項が決められる状態が続いている。

 製薬会社営業職の女性(38)は、夜の会食に出席できないことで「半人前」の扱いをされるようになったと感じている。

 IT企業に勤める女性(31)は、時短勤務を選んだことで、昇給も昇格も望めなくなった。

 彼女たちは口をそろえる。

「やりがいはない。でも、定年までクビにならないことだけを目標に、働き続けています」

 仕事と子育てを両立しやすくするという「大義名分」のもと、妊娠・出産した女性に責任ある仕事を任せず、結果的に昇格・昇進もさせない。本人の意思にかかわらず、子どものいる女性をひとくくりにしてこうしたコースに乗せることを「マミートラック」と呼ぶ。NPO法人マタハラNetの小酒部(おさかべ)さやか代表によれば、「マミートラックは、マタハラの親戚」だ。

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