失敗例として多いのが、摂取カロリーオーバーによる体重増加だという。普段の食事と同じだけおかずを食べて、ご飯の量はいつもの2倍にしてしまうと、カロリーオーバー。総カロリーはそのままで、摂取する糖質の割合を増やすのが正しい。肉、魚、野菜などもバランスよくしっかり取るのが大切で、糖質で増えた分のカロリーは脂質を減らすことで調整する。

 どら焼きやようかんなどの和菓子で糖質を摂取するのもいいが、クリームを多用した洋菓子は脂質が多いので要注意。新生さんに、朝、昼、夜のメニューの例を教わったので、参考にしてほしい。

■朝メニュー
関西風お雑煮、ゆでうどん、フルーツボウル/白みそを使う関西風のお雑煮なら、みそが炭水化物の消化と吸収を高めてくれる。うどんも一緒に。

■昼メニュー
ごはん、鮭の竜田揚げ、セロリの酢漬け、マカロニサラダ/鮭は代謝に必要なビタミンB群が豊富。タンパク質を取りつつ、マカロニサラダで普段より炭水化物を多めに。セロリの鎮静作用は本番前のストレスがたまりがちな時期に最適。

■夜メニュー
桜海老としらすのおろし大根、れんこんスープ、肉じゃが、ゆかりごはん/食物繊維が多いさつまいもよりも、じゃがいもがオススメ。れんこんは、タンパク質、脂肪の消化を助けるムチンを含む。大根のジアスターゼは胃もたれの予防に。

AERA  2015年10月19日号より抜粋