義理きょうだいは合わなくて当然、なのに合わせなきゃダメ。だからツライ!(※イメージ)
義理きょうだいは合わなくて当然、なのに合わせなきゃダメ。だからツライ!(※イメージ)

 友達にもならないような赤の他人がいきなり家族に。それが義理きょうだい。合わなくて当然。なのに、合わせなきゃダメ。だからつらいんです。

 旧家の長男に嫁いで3女に恵まれた栃木県のマユミさん(35)は、夫と両親に「どうしても男の子を!」と切望されて4人目を妊娠中。つわりがひどく、娘たちが騒いでいるのを構わずにいたら、帰省した義姉に、「子どもの面倒もロクにみないのに、子づくりだけは熱心ね」と冷ややかに言い放たれた。

マユミさんは、こう憤る。

「独身貴族のアンタに長男の嫁の重責が分かるかッ!」

 一方で、自分の親に取り入る義理きょうだいへの対応に苦戦しているのは、千葉県に住むユリさん(30)だ。弟が一昨年に結婚した相手は名家出身のお嬢様(27)。以来、両親の誕生日は一変し、20万円もする人間ドックプランや高額な観劇チケットを始め、今年は4泊5日の豪華客船クルーズがプレゼントされた。

「『そんなに奮発しなくても』と義妹に牽制しても金銭感覚が違うので、『これくらいは当然ですぅ』と天然で返される。“自慢の嫁”に親はホクホクで『アンタも見習って』と、実の娘の株は下がりっぱなしに。正直、大迷惑です」

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