「バッターボックスを用意してくれるのが姉、そこに立って思い切りバットを振るのが私」

 と理央さんが言う姉妹の二人三脚で、女優、インタビュアー、フォトグラファーなど、フリーランスとしての活躍の幅を大きく広げてきた。また所属タレントとしてだけでなく、理央さんは同社の経理も担当。電卓片手に、給料計算などの実務もこなしているという。

「ケンカもしますよ。たとえば『その言い方ってないんじゃない?』みたいな(笑)。でもね、お互い、相手には幸せになってほしいという愛が根底にいつもある。小さいころから助け合ってきたからこそのチーム感ですよね」(真央さん)

「信頼と甘えが入り混じった関係で、姉妹でなければ破綻していたかもしれない。いくらケンカしてもそんな不安がないのは、姉妹だからこその強みでしょうね」(理央さん)

 夫婦でもない、親子でもない。そんなちょっと不思議な家族関係。して、そのビジネス成功の秘訣は?

「いいことも悪いことも、ちゃんと言葉にして伝えること。とくに感謝の言葉ですよね。言わなくてもわかるだろうと高をくくらず、『ありがとう』は必ず言うようにしています」(真央さん)

AERA 2015年8月17日号より抜粋