ワークハピネスの管理職向け研修で、ポンポンを振ってダンスを披露する参加者たち。チームワークが鍛えられる(写真:ワークハピネス提供)
ワークハピネスの管理職向け研修で、ポンポンを振ってダンスを披露する参加者たち。チームワークが鍛えられる(写真:ワークハピネス提供)

 ポスト減、国際競争激化の時代。管理職は安泰ではない。課長を鍛え直す、さながら“課長再生工場”がある。

「アナタの後任、アナタの7割の給料で、もう採用しちゃったんだよ。なのに、何でアナタをまた雇わなきゃいけないの?」

 こんなことを現実に言われたら、大半の人は心が折れるはずだ。だが、企業の社員研修を手がけるワークハピネスの管理職向け研修では、実際、受講者にこんな“悪夢の疑似体験”をさせる。受講者は課長職を中心とする現役管理職。上司役の講師を納得させるため、いかに自分が再雇用されるのに値するかを説得しなくてはいけない。

「私は人生を懸けて、日本の製造業の復活に尽力したい。そのために、私はこんなことをします」などと言っても、上司役はそう簡単には首を縦に振らない。

「アナタの本質はそんなもんなの?」などと厳しいハードルを課し、何度も受講者を追い返す。受講者はその度に、違う説得方法を考えなければならない。

 あるいは、こんな内容もある。まず、チームメンバーは小学生がポンポンを持って踊るチアダンスの動画を見せられる。そして、5~6人のチーム全員が猛特訓し、一糸乱れずに、そのダンスを再現するのだ。一人でも仲間とフリが合わなければ、ダメ出しを食らう。まるで“課長ブートキャンプ”!

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