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 婚活にいそしむ男女が増える一方で、そもそも「結婚するつもりがない」という層が存在する。彼ら、彼女らの思いとは。

 社会学者の水無田気流(みなしたきりう)さんは今回、その層に着目した。都市部に住み、仕事を持ち、経済的に困窮していない。一般的には家庭を運営する能力がある、とみなされる人たちが、なぜ結婚したがらないのか。

 アエラは、首都圏1都3県に住む20~40代の独身男女622人を対象に結婚観などに関する調査を実施した。質問は水無田さんが作成。20代の平均年収を上回るよう設定するため、男性は年収300万円以上、女性は200万円以上を対象とした。

「いずれ結婚するつもりはあるか」との問いに「はい」「いいえ」の2択で答えてもらうと、男女ともにおよそ4人に1人が「いいえ」を選んだ。水無田さんはこの、必ずしも経済的な理由に限らず結婚したがらない人たちを「嫌婚派」と名づけた。20代でも「結婚するつもりはない」とした人は男女とも15%を超えており、さまざまな選択肢がある世代でも「嫌婚派」がいることがうかがえる。

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