最良の選択肢を与えるには…(イメージ)
最良の選択肢を与えるには…(イメージ)

 さまざまなプレッシャーを感じながらも、わが子に最善の道を探る親たち。先を見越した、親の「教育センス」も問われる時代になってきた。

 愛知県に住む、メーカー勤務の男性(35)は3歳になる息子の小学校受験の準備を本格的に始めた。狙いを定めるのは15年後の「医学部受験」。息子が生後6カ月のときに、100万円の英語教材を購入した。

「独身のときは、こういうのをうさんくさく思っていたのですが、妻がこの教材で育ったと聞くと説得力があって…」

 妻は医師。男性が掃除と洗濯、時短勤務の妻が保育園の送迎と料理を担う。

「時短で働く妻と、フルタイムで働く自分の手取り収入がほぼ同じ」点が、息子に医学部を目指させる決め手になった。

 Z会の通信講座と別のお受験向け通信教育に加入。それにバイオリン教室を合わせ、現在の教育支出はしめて月額2万円ほど。お受験では運動能力もテストされるので、今後スイミング教室にも通わせたいと思っている。年長になったら受験対策塾にも通う予定だ。塾代は月額約3万円だが、オプション費がけっこうかかるので年間で100万円をみている。

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