日本の親たちがスーパーを目指す背景には…
日本の親たちがスーパーを目指す背景には…

 日本の親は疲れている。子どもの教育に手を抜かず、バリバリ働き、自身の美も追い求める。なぜテキトーに行こう!が通用しないのか。そのカラクリを探った。

 経済協力開発機構(OECD)が昨年公表した調査で、先進26カ国中最も寝ていないのは、日本の女性だ。一日の平均睡眠時間は7時間36分。なぜ今、日本の親たちは寝る間も惜しんで、仕事も家事も自分磨きも、と頑張ってしまうのか。

 同調査で女性の平均睡眠時間が8時間33分と日本より約1時間長かったのはフランス。パリの国際機関で働く日本人女性(48)は、こう話す。

「フランスでは『親はこうでなければ』というハードルが低い」

 女性の就業率は85%と高く、移民も多いことからベビーシッターの利用が当たり前。掃除、洗濯など家事全般までお任せ派も珍しくない。幼稚園や小学校で、親が準備するグッズもほとんどなし。

「息子の学校は、お弁当持参でも給食を食べてもOKですが、1年間毎日、ハムとチーズのサンドイッチだったり、ゆうべの残りのパスタを入れただけ、という子もザラだそうです。キャラ弁なんてあり得ません」

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