持病があっても入れる医療保険に入るときは、パンフレットを取り寄せ、じっくりと比較検討したい。先進医療特約の保険料は月々200円以下のところがほとんどだ(撮影/写真部・堀内慶太郎)
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持病があっても入れる医療保険に入るときは、パンフレットを取り寄せ、じっくりと比較検討したい。先進医療特約の保険料は月々200円以下のところがほとんどだ(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 持病があっても入れる医療保険が増え、進化している。保険の内容や付帯サービスが多様化する中、自分に合った保険を選ぶには…。

 持病があっても入れる保険は、「限定告知型」「引き受け基準緩和型」と呼ばれる商品だ。病歴や現在の健康の状態を伝える「告知」が数項目にとどまるのが特徴だ。

 これらの保険はどういうものなのか。たとえば、アフラックの「もっとやさしいEVER」の告知項目は三つだけだ。(1)入院中。過去1年以内に入院・手術・先進医療・検査をすすめられ、診療完了していない。(2)過去2年以内に別表Aの病気で入院。(3)過去5年以内に別表Bの病気や異常で医師の診察・検査・治療・投薬を受けた。

 すべてが「いいえ」なら、持病・既往症がある人、通院・服薬中の人も申し込み可能で、保険会社の判断で加入できる。Aの病気は糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、うつ病など、Bの病気はがん、糖尿病の合併症、肝硬変、認知症、そううつ病などだ。

 最近は競争が激しくなり、各社が特徴のある商品を次々に販売している。

 東京海上日動あんしん生命の「メディカルKitラヴR」は所定の年齢までに払い込んだ保険料の使わなかった分が戻ってくるし、住友生命の「千客万頼」は、80歳の時点で生存していると健康祝金が出る

 ただし、持病があっても入りやすい保険には注意点がいくつかある。まず、契約日から1年以内は、給付金、保険金が半額になるのが一般的だ。さらに、健康な人が加入する一般の保険に比べ、1.3倍から2倍ぐらい保険料が割高になる。

AERA 2014年12月15日号より抜粋