舛添知事「誘致計画ずさん、カネかかり過ぎ」

 東京五輪のために、ロンドンを視察した舛添要一都知事。2020年の開催に向けて、どんなビジョンを描いているのか、インタビューした。

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舛添知事:民間に丸投げではだめで、官と民が組んでやらないといけない。豊洲や有明などをどういう街にしたいか、私は“絵”を描こうと思っている。豊洲駅前はどんどんマンションが建設され、人口が増えている。交通機関が足りなくなるが、鉄道を整備するには時間がかかるから、BRTという大型バスを走らせる。快適な生活ができて、丸の内など都心のオフィスにも近い街になる。

 スポーツ施設もたくさんできるので、土日には都民がスポーツに訪れるような街にしたい。築地市場が豊洲に移ってくるので、新たな観光名所もできる。夢の島の緑も生かしていきたい。

 できれば、そこに産業の拠点もつくりたい。ロンドンは、五輪のメディアセンターを壊して、IT、先端技術のオフィスをつくった。東京も大学やラボを誘致したい。美術館的なものや緑、オープンカフェ、ショッピングセンターもつくれば、芸術を楽しめる場所になる。いまの有明やお台場は文化的な要素に乏しいでしょ。

 自転車や水素電池車しか入れない先進的な地域にすることも考えられる。日本で水素社会を最初に実現するとすれば、この東京だと思う。排ガスがなくなれば、空気がきれいになる。

 そうしたグランドデザインが残念ながら今はなく、都知事に就任して9カ月、競技施設の見直しでてんてこ舞いだった。こう言っては何だが、あまりに誘致計画がずさん。カネばかりかかるということで見直している最中だ。ロンドンも税金の無駄遣いをしないために、既存施設も相当使っている。今の見直し作業が年内に終わったら、基本計画をつくり、官民一体で五輪後の青写真を描く。

AERA 2014年12月1日号より抜粋

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