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日本サッカーは「日本経済と一緒」辛口記者がバッサリ

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杉山茂樹さん(右=1959年生まれ)新著に『崩壊以後~日本サッカーは監督を変えるだけでは変わらない』北條聡さん(中央=68年生まれ)2009~13年まで「週刊サッカーマガジン」編集長。主な著作に『サッカー日本代表 勝つ準備』(共著)潮智史(左=64年生まれ)筑波大サッカー部で元日本代表の中山雅史さんの3年先輩(撮影/関口達朗)

杉山茂樹さん(右=1959年生まれ)
新著に『崩壊以後~日本サッカーは監督を変えるだけでは変わらない』
北條聡さん(中央=68年生まれ)
2009~13年まで「週刊サッカーマガジン」編集長。主な著作に『サッカー日本代表 勝つ準備』(共著)
潮智史(左=64年生まれ)
筑波大サッカー部で元日本代表の中山雅史さんの3年先輩
(撮影/関口達朗)

サッカー日本代表 勝つ準備

北條聡著/二宮寿朗著
定価:1,512円(税込)

978-4408455013

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 アギーレ・ジャパンが、ベテランを呼び戻して奮闘中だ。でも、本当の実力はどうなのか。サッカー記者3人が、バッサリ斬る。

*  *  *
 潮智史さん(朝日新聞編集委員):ズバリ、いまの日本サッカーに何を感じていますか?

杉山茂樹さん(スポーツライター):期待しちゃいけないというか、日本経済と一緒で右肩上がりが終わったのに、その自覚がない。W杯で16強に進めないのは普通のこと。力を自覚したうえで、さあどうしようかと考えないと。

潮:ブラジル大会で選手たちは、日本は攻めのサッカーがスタイルだから、自分たちのサッカーをやれば結果はついてくると言っていました。

北條聡さん(元週刊サッカーマガジン編集長):サッカーは攻めればいい、守ればいいの二択主義ではない。野球のように守備と攻撃が分かれていない。

杉山:ザッケローニ監督のサッカーって攻撃的だったの?全然違うと思う。明らかにボールの取り方に失敗していた。

北條:ブラジルW杯のコートジボワール戦の走行距離をみると、日本は異常に走っていた。試合中はほぼボールを追いかけているだけ。ボールを持ってプレーに関与した走りではないし、攻撃にまったく生かせていない。

潮:アギーレ監督ですが、どんな印象を持たれましたか?

杉山:アギーレがスペインで指揮を執っていた頃を取材したから、よく知ってるよ。基本は、高い位置からプレスをかけ、相手のボールを確実に奪い切るサッカー。この点は、ザッケローニよりもきちんとチームに植え付けると思う。奪った先、ザッケローニはボールを丁寧につなぐ「支配」タイプだったけど、アギーレは素早くゴール前に迫るサッカーを目指すだろうね。大きな違いは、ボールを奪う意識。そこを重視するはず。だから、サボる選手は使わない。勤勉、まじめ、忠実な“日本人的”な選手が選ばれやすい。

潮:日本って外国人の監督に、トルシエの「フラットスリー」じゃないけど、すごい戦術を授けてくれるのではないかと、変な期待を持ちがちです。

北條:海外組の選手も増えた今、オフトやトルシエのように、クラブチームのような代表チームづくりは難しいでしょうね。スペイン、ドイツがW杯で優勝したけど、ともに国内リーグのトップクラブに所属する選手を代表の主軸にしている。バルセロナやバイエルン・ミュンヘンといったクラブチームで活躍する自国の選手たちを7、8人、「ユニット」の形でそのまま代表で使えるから、完全に欧州のサッカー大国が優位になった。

杉山:だから、代表チームに新しい戦術なんてないんですよ。北條 欧州の大国以外、オーソドックスなチームをつくるしか選択肢がない。

AERA 2014年11月24日号より抜粋


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