広げようと思えば、どこまででも広げられるママ友の輪。学生時代の友人や仕事仲間などと決定的に違うのは、「困難を乗り越えながら絆を深めたわけではない」ということだ。子どもが繋いだ偶然の縁に、360度良い顔をしていても疲れる。ただ、気の合う仲間ができれば、これ以上に深い絆はない!と言えるほどの関係が築ける。勘と経験を頼りに、自分で嗅ぎ分けることが大事だ。

 2人の子どもを持つ会社員のB子さん(30代)は、1人目の育休中、ほぼ毎日児童館に出向き、そこで顔を合わせる10人の母親と親しくなった。子どもを夫に託し、月1回の飲み会に繰り出すこともあった。同じくらいの月齢の子どもの離乳食の進み具合などを知るのは、とても有益だと思ったからだ。

 だが、何度目かの飲み会を経たある日、ママ友の一人に「私、ブログをやっているからぜひ見て!」と言われ、家に帰って早速パソコンを開いてみた。

 ブログに目を通して唖然とした。記されていたのは、ギョッとするほど事細かく書かれた「2人目子づくり日記」。「そこまで書かなくても」と思いながら、試しに翌日も見てみると、相変わらずの子づくりアピールがぎっしり。

「旦那さんの顔も知っているので、リアリティーありすぎで。そこまで知りたくないよ、と」

 偶然見てしまったのならともかく、わざわざ「見て」と言ってきた点が仕分けポイント。後日会っても、コメントする言葉もない。そんな気持ちもあってか、少しずつ飲み会にも参加しなくなっていった。

AERA 2014年11月24日号より抜粋