ランニングがどうしても続かない……そんな人におススメしたいのが、「楽しみを見つけるラン」だ。東京マラソンを始め、「本気系レース」が注目されるが、最近ではタイムなどを気にせず楽しく走ろうという趣旨の「ファンラン」イベントや、アイデア勝負の個性的な大会が増えている。そんな大会に、まずは参加してみよう。

 たとえば、いま話題を呼んでいるのが、米国発祥の「カラーラン」。日本でも今年、各地で開催された。1キロごとに設置されるカラーゾーンで、青、ピンク、緑などのカラフルな粉を浴びながら、5キロのコースを走るというもので、スタート時の白いTシャツがゴールしたときには色まみれになる。粉はコーンスターチを食用の着色料で着色したものなので、万が一口に入っても安心だという。

 東京周辺や静岡県内で大会を開いてきた「THE COLOR RUN」の事務局は、「参加者はレース参加自体が初めての人が多かった」と話す。団体参加には割引もあり、仲間と参加した人も多く、レースというよりはお祭りムードだった。次は11月1日に大阪で開催予定だ。

 ほかにも、給水所ならぬ「給スイカ所」がある千葉県富里市の「富里スイカロードレース」や、「給スイーツ所」に200種類以上のひと口スイーツが並ぶ「スイーツマラソン」、草津の温泉街を走り抜け、完走後は温泉でゆっくりできる「草津温泉熱湯マラソン」など観光や名産品と組み合わせたレースもある。

AERA 2014年10月20日号より抜粋