LINEやフェイスブックで、24時間つながるママ友。携帯の画面で延々と続く「お付き合い」のストレスは、公園デビューより重く、しんどい。実際のエピソードを紹介する。

 都内の会社員(35)は、長女(2)を出産してすぐに母親学級で知り合ったママ友とFBでつながった。2回しか会っていないが、FBでは毎日のように彼女の投稿が目に入る。

「周りのママはまだ卵を食べさせてないみたい。うちはもう生卵!離乳食順調~」
「旦那さまからプレゼント。いつもありがとう」

 彼女と親しい人ならまだしも、よく知らないからこそ、自己中心的で「お花畑」な内容に思えてしまう。

「離乳食が進まなくて悩んでいる時などに目に入るとイラッとした。FBは不意打ちで避けられないぶん、育児雑誌よりも厄介です」

 嫌気がさしていたある日、FBを眺めていたら真っ黒な写真がドーン!と目に入った。彼女が2人目を妊娠したらしく、超音波写真をアップしていたのだ。

「ついに昨日から吐きまくり。気持ち悪う~」とコメントつき。こっちが気持ち悪いわ!

「しかも誰にでも見られる『公開』の設定で投稿しているので、私がうっかり『いいね!』をしたら、関係ない私の友達にまで彼女の子宮の写真が送られてしまう。その節操のなさにさすがにドン引きしました」

 それでも友達削除はしづらいので、彼女の投稿は非表示に設定した。たまに彼女のページをわざわざ訪れてたまっている投稿をチェックし、ツッコミを入れるのが「悪い習慣」になってしまった。

AERA 2014年9月8日号より抜粋