ダイエットに、どれくらい時間を使っていますか? 『サルコペニア肥満解消ダイエット』(朝日新聞出版)の編集を手伝ったアエラ記者が、6カ月で6キロの減量に成功。しかし「めっちゃ忙しかったです」とのこと。そのメニューとは。

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 今回具体的にやったのは、毎日8千歩のウオーキングと、1800キロカロリー以内(男性は2千キロカロリー以内)の筋肉にいい食事、そして10分間の筋肉トレーニングの3本柱。筋トレと食事で筋肉を作り、ウオーキングで今ある脂肪を燃焼させる算段だ。

 まずウオーキング。8千歩というと距離では4㎞、時間にして75分相当。ちなみに日常生活の歩きもカウントするので、デパートをウロウロするなどの趣味と合体させれば、意外とラクにクリアできる。普段より35分余計に時間を消費。

 続いて筋トレ。こちらは1回10分。高齢者もできる軽い筋トレを時間をかけてやるのが基本で、しかも何なら毎日やらなくてもいいルール。「筋肉を休ませる」と言い訳して、週3回以上を目安に続けた。1日に換算すると5分消費。

 そして最後、やっぱり一番時間を食ったのが食事だ。1800キロカロリーといえば、朝食を200キロカロリーの栄養補助食品にすれば、昼夜それぞれ800キロカロリー食べられる。楽勝!と思ったが、ちゃんと記録してみると、オーバーする日が続出。高カロリーの外食や大好きなお菓子を禁止にしたら、慢性腹ぺこ状態に。食事の時間を一日中恋い焦がれるようになり、何を食べるかが人生の最重要課題になっていった。

 結果、今までは買ってきて食べ終わるまで、20分もあれば終わっていた食事時間が、プランニングも含めて4倍以上に。昼夜合わせていつもより140分余計に消費するハメとなる。

 こうしてウオーキング35分、筋トレ5分、食事140分、さらに筋肉作りのために増やした60分の睡眠時間を加えて、合計1日240分! どうりで。仕事に打ち込む時間なんてないわけだ。

AERA 2014年6月30日号より抜粋