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ブーイング乗り越えスタバに転職 HBSで学んだこと

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スターバックス コーヒー ジャパンマーケティング・カテゴリー本部プロダクトマネジャー谷井麻衣子さん(38)授業のほかに、予習に1日9時間かかり、ほかにも課外活動も多い。「時間を効率よく使うことを学びました」(撮影/編集部・深澤友紀)

スターバックス コーヒー ジャパン
マーケティング・カテゴリー本部
プロダクトマネジャー
谷井麻衣子さん(38)

授業のほかに、予習に1日9時間かかり、ほかにも課外活動も多い。「時間を効率よく使うことを学びました」(撮影/編集部・深澤友紀)

 日本でも多くの経営者が在籍経験を持つ、ハーバード大学経営大学院(HBS)。HBS公認の日本同窓会「HBSクラブオブジャパン」の理事、松澤修一によると、HBSの日本人卒業生は約2千人(エグゼクティブコース含む)。うちMBA取得者は約530人だ。楽天の創業者で会長兼社長の三木谷浩史(49)やディー・エヌ・エーを創業した南場智子(52)、ローソン会長の新浪剛史(55)ら、社会に新たな価値を提供する人材が輩出している。HBSとは一体どんな場所なのか。

「2年後には、全然違う人生が待っていました」

 谷井麻衣子(38)はそう言う。外資系コンサル大手のアクセンチュアに入社して6年目の夏、HBSに留学した。その前年に同期よりも1年半ほど早くマネジャーに昇格し、金融や証券の本場で勉強したいと考えたのだ。会社の制度を利用して学費を借り、海を渡った。

 ただでさえ通りづらい低めの声は、英語に自信がないからつい小さくなる。谷井が発言すると、90人の同級生から「聞こえない」と、ブーイングのようにゲンコツで机をたたかれたこともあった。そんな日は、部屋に帰って高校・大学の同級生や職場の同期がくれた寄せ書きを見返す。「絶対卒業しなきゃ」と、自分を奮い立たせた。

 コンサル業界に戻るつもりで留学したが、ケーススタディーでさまざまな企業の事例を学び、卒業生の講演を聞いて疑似体験するうち、スターバックスのように、消費者に近く、生産地やコミュニティーへの貢献を掲げ、お金では測れない価値も追求している企業に強く惹かれるようになった。卒業前、その米スターバックスから誘われた。

 留学費用を援助してくれたアクセンチュアには恩を感じていたし、戻って働けば返済も免除になる。でも、谷井は20万ドルの学資ローンを背負い、転身を決めた。

 米スターバックスに1年半勤務した後、日本に移籍し、経営企画などを経て、現在は希望していたコーヒー豆の商品責任者を務める。

「お客様から直接反応があって喜んでいただけるのはとても幸せなこと。HBSで毎日へこんで悔しい経験もしたけど、自分を変革させてくれた2年間はすごく価値があった」

AERA 2014年6月16日号より抜粋


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