「CHAGE and ASKA」のASKA容疑者の事件で、芸能人と覚醒剤の関係が注目されるようになった。その実際について、密売にかかわる人間に話を聞いた。

「おれもシャブ(覚醒剤)は大好きだが、芸能人はそれ以上だ」

 関東北部の暴力団や薬物常習者の間で、「薬局」「クスリ屋」と呼ばれる組長は、そう言った。

「芸能人はシャブ好き」(※イメージ)
「芸能人はシャブ好き」(※イメージ)

 ある指定暴力団に連なる小規模な組織を率い、シノギ(資金獲得手段)の柱に覚醒剤密売を据えている。

 欲しくてたまらないときに、いつでも確実に売ってくれる。だから「薬局」などと頼られている。取材の橋渡しをしてくれた元暴力団幹部が、異名の由来を解説した。

 還暦をかなり過ぎた組長は、自身も覚醒剤を使う。

「そりゃあんた、セックスの快感が増すんだ。これがみなさんに愛される最大の理由だよ」

 小指の一部がない手で、焼酎入りのコップを握りしめながら、芸能界とのかかわりを話し始めた。

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