山口蛍(やまぐち・ほたる)セレッソ大阪下部組織で成長。2009年、トップチームへ昇格後、ブラジル留学。フィジカルが強く、スタミナは抜群(撮影/写真部・松永卓也)
山口蛍(やまぐち・ほたる)
セレッソ大阪下部組織で成長。2009年、トップチームへ昇格後、ブラジル留学。フィジカルが強く、スタミナは抜群(撮影/写真部・松永卓也)

 次から次へとスターが現れる日本サッカー界。その中心を担うのは、セレッソ大阪“発”の選手だ。W杯ブラジル大会の日本代表メンバーには、セレッソ大阪からFW柿谷曜一朗とMF山口蛍の2人のほか、FW香川真司(英マンチェスター・ユナイテッド)、FW清武弘嗣(独ニュルンベルク)など、かつてセレッソに所属していた選手も多数選出された。代表選手を輩出するセレッソの強さについて、山口選手に話を聞いた。

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 育成組織が選手として強みになっているとは感じています。というのも、下からいい選手がたくさん出てくるというのは、それだけで競争心があおられることになり、いい意味でのプレッシャーを感じ続けることになる。それにフォルランのような世界クラスの選手を補強することができれば、おのずと自分のポジション争いを強く意識することになるし、それが結果的に「個」を高めていくことにつながっていくからです。

 僕自身、「代表」ということを強く意識してプレーすることはないんです。クラブチームでやっていることが評価されれば代表に選ばれると考えていますし、ふだんの自分が見られていると思っている。だからこそ、組織として下からの突き上げは、いい結果を生むと思っていますね。

AERA 2014年5月26日号より抜粋