拓殖大学カレッジハウス扶桑露天ジャグジーのそばにはデッキチェアがあり、涼むことができる。お湯は循環式で、掃除の時間以外いつでも入浴OK(撮影/今村拓馬)
拓殖大学
カレッジハウス扶桑

露天ジャグジーのそばにはデッキチェアがあり、涼むことができる。お湯は循環式で、掃除の時間以外いつでも入浴OK(撮影/今村拓馬)

 スポーツジムに露天スパ……。いまどきの学生寮は至れり尽くせり。就活にも有利らしい。

 学生寮の管理などを手がける共立メンテナンスは、学生へのサービスとして就活支援を始めた。2011年から実験的に、自社が運営する学生会館でキャリアセミナーを開催。専門の講師による自己分析セミナーや、卒寮生を招いての交流会を行った。学生からも好評で、今年から全国展開する予定だ。

 拓殖大学商学部1年の赤井郁也さんも、就職を意識して寮を選択した。

「初めての一人暮らしなので安心も求めましたが、寮体験が就職に有利とも聞いていました」

 拓殖大学八王子キャンパス内の寮、カレッジハウス扶桑のフロア長を務めており、近隣にある老人ホームで夏祭りや焼き芋パーティーのボランティアも行っているという。

 カレッジハウス扶桑は、12年に開設されたばかりで、最新の設備が整っている。4棟に分かれた寮舎に、男女約400人が暮らす。浴室は清潔な大浴場に露天ジャグジー、サウナが設置されリゾートホテルのよう。同棟にはスポーツジムもあり、ひと汗かいた後入浴できる。よく利用するというのは、外国語学部1年の村中雅哉さん。親の勧めで入寮したが、本人も満足している。

「浴室棟もいいけれども、居室も広くてきれい。特にバス・トイレ別々なのがうれしい」

 全室個室でミニキッチン、家具類が付き、高速インターネット回線が整備されている。鍵はメーンゲート、各棟入り口、個室と3段構えになっており防犯も万全。室内には寮棟入り口とつながる、インターホンモニターが設置されている。

 売店棟にはコンビニとサイクルショップがあり、自転車のレンタルも可能。朝夕食が提供されるカフェレストランは学食機能も兼ねている。グランドピアノがあり、クリスマスや歓送迎会などのイベントの開催も。

AERA 2014年3月31日号より抜粋