苦難耐える大阪朝高ラグビー部と日本人の支援 映画で描く (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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苦難耐える大阪朝高ラグビー部と日本人の支援 映画で描く

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呉英吉監督が率いるラグビー部の部員は63人。この3年は退部者はゼロ。5年連続で全国大会に出場、「早く全国制覇を達成して、大阪の人々の応援に応えたい」(撮影/今祥雄)

呉英吉監督が率いるラグビー部の部員は63人。この3年は退部者はゼロ。5年連続で全国大会に出場、「早く全国制覇を達成して、大阪の人々の応援に応えたい」(撮影/今祥雄)

 映画は、10代の彼らに過酷な状況が次々と降りかかる様子も映し出す。10年春、外国人学校も対象である高校無償化では、朝鮮学校だけ適用から除外された。保護者の経済的負担は重く、ラグビー部員も無償化を求める署名集めに街頭に立った。

 自身もラグビー部出身の橋下徹大阪府知事(当時)が大阪朝高ラグビー部を訪問し、「大阪代表になってがんばれ」と激励するシーンも出てくる。が、まさにその当日、知事は朝鮮学校への補助金支給の停止を表明した。

 こうした苦難のなかでも、強さを保つ秘訣は何か。呉監督は生徒たちに「スポーツは社会を変える」と説き、同部の歴史を語り聞かせる。公式試合に出場すらできなかった時代の苦労や悔しさとともに、日本の仲間たちによるサポートにも触れる。

「がんばっている朝高が公式戦に出られないのはおかしい、と日本の高校の先生方や市民が署名運動をしてくれた。彼らもスポーツを通じて日本社会を変えてきた。僕らも閉ざしてはいけない。試合に勝つだけが目的ではなく、全国の高校と対戦して、もっと交流をもつことが必要だ」

AERA  2014年3月10日号より抜粋


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