治療後80%以上が出産可能に 不育症の「最後の砦」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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治療後80%以上が出産可能に 不育症の「最後の砦」

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「いくつもの医療機関を受診してもダメで、ここにたどり着きました。杉先生の検査を受けたら、ほかでは『必要なし』と言われていたヘパリン自己注射が絶対必要だとわかったことが大きかったですね」

 ヘパリン自己注射は、血液を固まりにくくする薬剤を、毎日2回、12時間おきに患者自身が腹部などに注射する。1999年、当時、東海大学医学部付属病院で不育症外来を開いていた杉氏がいち早く日本に導入し、広く普及した。Bさんのように抗リン脂質抗体症候群などと診断がつけば保険適用になる。

 だが、同様のケースは不育症患者のうち約9%に過ぎない。

「出産できないこと自体は病気ではないため、不育症の治療もほとんど保険が利きません。検査には7万~8万円ほどかかり、患者さんの負担はかなり重いのが現状です。国や行政は、少子化対策が必要というなら、不育症も不妊症と同じように助成金を設けてほしいですね」(杉氏)

AERA  2014年2月10日号より抜粋


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