■マネジメント会社正社員の41歳女性東京都で親と同居

 いわゆるブラック企業に勤めています。経理の担当ですが、自分ひとりで大量の仕事を抱え込まなければならず、細かな確認作業を夜遅くまで続けています。平日は家と会社の往復、週末は疲れて半分寝ている生活。男性との出会いは少なくなり、パートナーができても仕事の比重が高すぎて相手のことをケアできないのがつらかった。

 この会社にいながら結婚は難しいだろうなと思っていましたが、最近心配なのは、同居している親の健康問題です。昨年は母が捻挫しました。私がもっと余裕を持ってできる仕事に変えなければ、介護で共倒れになるリスクが出てきます。

 家族難民という言葉のイメージはわかるのですが、その裏には「親の面倒をみる」「介護してもらう」といった古い家族観を感じます。男も女も働く時代。働きながら家族とどうかかわっていくか、バランスが取れる世の中になってほしいです。

AERA 2014年1月27日号より抜粋