就職「引く手あまた」の研究室 学生が企業のコンサル? 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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就職「引く手あまた」の研究室 学生が企業のコンサル?

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筑波大学システム情報工学研究科住田潮教授(右)は、就活期になると、学生に「応募企業は5社までがいいよ」とアドバイスしている。受けすぎると、企業研究が浅くなるからだという(撮影/今村拓馬)

筑波大学
システム情報工学研究科

住田潮教授(右)は、就活期になると、学生に「応募企業は5社までがいいよ」とアドバイスしている。受けすぎると、企業研究が浅くなるからだという(撮影/今村拓馬)

 文系学生には、うらやましい限りの「売り手市場」な理系就職。実際に企業から「引く手あまた」だという学科や研究室ではどのような教育や研究をしているのか。

 筑波大学システム情報工学研究科にある住田潮教授のゼミでは、学生が毎日「働くような」研究をしている。研究室に所属する学生は50人前後。住田研究室の目玉は、「オンゴーイング・ケーススタディー」。企業で今実際に起こっている課題を解決する研究だ。同研究室には常に複数の企業から課題が持ち込まれており、学生はそれぞれいくつかのプロジェクトを受け持つ。課題は、ショッピングモールの期末売り上げを高精度で予測する、企業診断を自動的に行うなどのアルゴリズムの研究や、半導体工場の生産効率を高めるシステムの開発など多様だ。注目を集めるビッグデータ解析にも多くの学生が日常的に関わっている。毎月、協力企業のプロジェクト担当マネジャーやアナリストと定期会合を行い、短くても半日議論をする。同研究室の男子学生は言う。

「定期会合前はいつにも増して追い込みをかけるので、睡眠時間を削ってでも結果を出そうとすることがしばしばです」

 会合後は、次回までになすべき課題を宿題として持ち帰る。さながらコンサルタントだ。

「企業の経営幹部や技術者と議論をし、その後分析や検討をし、また議論…という過程を繰り返すことで、学生時代から問題解決のプロセスを学ぶことができるのです」(住田教授)

 過去の卒業生はメーカー、銀行、商社など日系大手企業だけでなく、アクセンチュアやモルガン・スタンレー、ドイツ銀行などの外資系にも就職している。

AERA 2013年11月25日号より抜粋


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