一瞬だけ車いすを放す… 毒親もつ娘の唯一の抵抗 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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一瞬だけ車いすを放す… 毒親もつ娘の唯一の抵抗

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AERA#介護を考える
娘に対するうらみつらみを綴った母からの手紙。たとえ認知症になっても、母は娘への攻撃をやめることはない(撮影/写真部・山本正樹)

娘に対するうらみつらみを綴った母からの手紙。たとえ認知症になっても、母は娘への攻撃をやめることはない(撮影/写真部・山本正樹)

 子どもに対してトラウマとなるほど虐待や支配を行い、そして依存する親のことを「毒になる親(略して毒親)」と呼ぶ。さんざん苦しめられてきた毒親からようやく自立しても、親が老いて介護の必要に迫られたとき、再び始まる親子の葛藤。逃れられない親との関係にどう向き合えばいいのか。

 あるひとり娘は、母が元気なうちから、高齢者向けサークルなどに連れていき、グループになじませた後、介護から手を引いた。自分の心身の健康と生活を守るために、長い間周到に用意してきたシナリオだった。

 成功の秘訣は、あらかじめサークルの主催者に親の居場所をつくってもらうように根回ししたこと。自分自身ではうまく人間関係を構築できない母にかわって、娘が尽力したのだ。

 しかし、一方で、親を切り離そうにも切り離せない人もいる。フリーランスの直子さん(仮名、42)。夫婦仲が悪く自殺未遂を起こした母(76)は、現在兄と同居しているが、その世話は直子さんと兄が交代でしている。

 母から受けた最もショックな仕打ちは高校のとき。英語が好きな直子さんに交換留学の話が持ち上がったが、母が立ちふさがった。母の大反対で留学を断念。その後はやりたいことや得意なことを見失い、成人後はどの仕事も長続きしなかった。


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