ネット依存症患者に「絶対にやってはいけない」こと

AERA
 全国で約52万人もの中高生がネット依存の可能性がある、という厚労省の調査結果が出た。普段から会話もせず、親自身がスマホに夢中。最近では、家族で食卓を囲んでいても話もせず、それぞれが別のデジタルデバイスを見ている家庭も増えている。

「親が常にスマホをいじっている姿を見ていたら、子どももそうなる可能性は大です」(情報教育アドバイザーの遠藤美季さん)

 わが子はネット依存かもしれない――。もしそう感じたら、専門の医師やカウンセラーに相談したほうがいいという。

「絶対にやってはいけないのは、スマホやパソコンを取り上げること。依存症の患者は、依存している対象から遮断されると混乱して暴れることもありますから」(ネット依存の治療に取り組む成城墨岡クリニックの墨岡孝医師)

 そもそも、子どもたちをそんな危険にさらさないためにはどうしたらいいのだろうか。

 専門家が勧めるのは、「夜8時以降はネットを見ない」「平日はゲームをしない」など、ルールを決めることだ。

 6歳と4歳の娘をもつ専業主夫のCさん( 34 )も、子どもたちが、iPadやパソコンを使う時には二つのルールを守らせるようにしている。ひとつは親の知らないところで使わないこと。もうひとつは時間を決めて使うことだ。6歳の娘はユーチューブで「ももクロ」の動画を見るのが大好き。「使っていい?」と聞かれると、Cさんは必ず「何分にする?」と、自分で遊ぶ時間を決めさせる。

「セットしたキッチンタイマーが鳴ったら、必ず終了。お菓子でも、テーブルの上にいつも大量においてあったら、子どもは際限なく食べてしまうでしょう。大切なのは、子どもが自分の欲求を管理できるようになることだと思うんです」

 いまやネットに触れずに生活することはできない。であれば、やみくもに制限するのではなく、正しい付き合い方を教えるのが親の役目なのかもしれない。

AERA  2013年9月2日号

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