月島もんじゃアイス(神奈川)冷えた石の上でヘラを使って混ぜるタイプ。量も多いので覚悟して(撮影/福光恵)
月島もんじゃアイス(神奈川)
冷えた石の上でヘラを使って混ぜるタイプ。量も多いので覚悟して(撮影/福光恵)

 すっかり蒸し暑くなってきた今日このごろ。こんな日は、やっぱアイスでしょ。そこで各地の名産品を使った「ご当地アイス」を調べてみると、それぞれ独自の進化を遂げていることがわかった。

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 ご当地アイスも買えるアイス専門のネットショップ「アイス天国」によれば、変わり種ご当地アイスは、親しい人を驚かせる贈り物需要も多いとか。インパクトがあったのは、静岡の山椒つきのうなぎアイスや宮城の茶色い焼きそばアイスなど。ご当地アイスがブームになって約10年、生き残った強者だけに、どれもそれなりに楽しめる。

 沖縄のアンテナショップ「銀座わしたショップ」で、この店のオリジナル島唐辛子ソフトにも挑戦してみた。見かけは普通のバニラソフトだが、しばらくすると練り込まれた島唐辛子の粉末が利いてきて、ヒーハー状態に。注文時に辛さの調節も可能だ。

 高速道路のサービスエリアや道の駅などにも変わり種ご当地アイスはある。

 まず向かったのは、小田原厚木道路の大磯PA。ここには静岡や神奈川でよく見かけるご当地ソフト、シラスソフトがある。バニラ味のソフトに、干したシラスと塩を加えた、甘じょっぱな味わい。ときおり感じるシラスの歯ごたえも、クセになりそう。

 続いて、横須賀の「横須賀海軍カレー本舗」で、スパイス味のソフト「カレーソフト」を試し、応援演説中の小泉進次郎に手を振った(実話)あと、横浜・八景島シーパラダイスにあるアイスクリーム店「リトルダーリン」の月島もんじゃアイスに並ぶ。干しエビや青のり、揚げ玉、紅ショウガ、そしてソースという容赦ないトッピング。でも一口目さえやり過ごせば、意外に食べられる。ブログのネタにするのか、食べる前に念入りに撮影している人も多かった。

 そしてラストは、東京・恵比寿の鯛焼き屋さん「たいやきひいらぎ」のたいやきソフト。小ぶりの鯛焼きが丸ごと一匹、ソフトの海でおぼれているようなビジュアルや、アツアツ鯛焼きとひんやりソフトのハーモニーが拍手もの。これは胸焼けが治ったら、リピートしよう。

AERA 2013年7月22日号