「今後、地域での在宅介護が政策の中心になりますが、高齢で独居する方が多いなか、緊急の課題を解決するために、サービス付き高齢者向け賃貸住宅や有料老人ホームなど、ある種の集合住宅が増えていくでしょう」

 そのとき、同性愛者はどう認識されるのか。

「認知症などで抑えていたものが噴出し、本来のセクシュアリティーが表面化して、介護者が驚くようなこともないとも限らない。施設側も、高齢の同性カップルなど利用者の多様性に対応できるかがカギです」

AERA  2013年7月1日号