日本でも人気炸裂中の英国のアイドルグループ、ワン・ダイレクション、通称「1D」を生んだのは、オーディション番組「Xファクター」。そのBOYS部門に、別々にエントリーした5人の少年が、英国の人気プロデューサーにより見いだされ結成した。1Dが出演していたシーズン7は、シリーズ最高平均視聴率を記録した。

 「Xファクター」をはじめ、「アメリカン・アイドル」「The Voice」などスタ誕番組に、日本でもハマる人が続出している。

「アメリカン・アイドル」の大ファンという大手証券会社のファイナンシャルプランナー・内田準さん(54)は、単身赴任後、寂しさを紛らわせるためにケールテレビを契約、最初はスポーツ番組や映画を見ていたが、ある日「アメアイ」(ファンはこう呼ぶ)を見てからというもの、これ一筋。単身赴任から戻った今は、録画して家族全員で楽しんでいる。自らも洋楽曲の歌のレッスンに通い始めた。

「必ず毎回見るので耳が肥えた。息子はハリウッド予選が白熱して面白いって言うし、フィナーレはゲストも豪華で最高。残念なのは、決勝あたりではアイドル性が重視されて、好きな本格派は外れること」

 大手保険会社企画部長(48)は「Xファクター」派だ。3人の子どもたちと必ず一緒に見るので、共通の話題も増えた。出場者には貧しい家庭の出身者が多く、人生ドラマが面白い。

「応援に来ている出場者の家族や親族が『ウチの子を落とすなんて、審査員がどうかしている』、当人も『やつらの目は節穴だ。審査員のブリトニーのCDは、もう買わない』などと、日本人と全く違う感覚が笑える」

 自分の“推しメン”たちが必死でスターへの階段を一段一段上がっていく様子をハラハラドキドキしながら見る。まるでAKB48の総選挙と同じ構図だ。

AERA 2013年7月1日号