4Lサイズはだいたい26号サイズ。10年ほど前まで、女性用のこうしたサイズの服は種類がとても少なかった(撮影/今村拓馬)
4Lサイズはだいたい26号サイズ。10年ほど前まで、女性用のこうしたサイズの服は種類がとても少なかった(撮影/今村拓馬)

「ぽっちゃり女子のおしゃれ応援マガジン」というキャッチコピーで3月21日にぶんか社から創刊されたのが「ラ・ファーファ」。初版部数5万部のところ即日重版で約10万部を売り上げた。

「ラ・ファーファ」には「身長170cm 体重102kg B111  W95 H116」などとスリーサイズを明記した、ぽっちゃりおしゃれな女の子たちが笑顔で多数登場。「斬新」といえば斬新。この雑誌の創刊で、じわじわ広がっていた「おしゃれぽっちゃり市場」の存在が広く認知された。

 ぽっちゃりの進出はあの「キャンキャン」にまで及んでいる。7月号では「みんながダイエット頑張ってるそのすきにもしかして、まんまとモテちゃってるなんて!?」というキャッチで、ぷにぷにした女の子“ぷに子”特集を組んだ。

 自身もややぽっちゃりで、身体のラインに沿ったワンピースをパーン!とかっこよく着こなす「ラ・ファーファ」の今晴美編集長は言う。

「太っている人はファッション偏差値が低く、服も年に数回しか買わないからファッション誌の需要はないと思われがちでしたが、それは違います。従来のファッション誌に大きいサイズの子が参考にできる記事がなかっただけ。私は以前からこうした状況をおかしいと思っていましたが、最近、流れが変わってきたと肌で感じていたのです」

AERA 2013年7月1日号