JR池袋駅に、首都圏では秋葉原店に次ぐ2号店の「ランチパックショップ」が2月に開業。きめ細かいPOPで商品説明(撮影/今村拓馬)
JR池袋駅に、首都圏では秋葉原店に次ぐ2号店の「ランチパックショップ」が2月に開業。きめ細かいPOPで商品説明(撮影/今村拓馬)
都内ではここでしか買えない限定商品もある。鎌倉女子大ランチパックも手に入れることができる(撮影/今村拓馬)
都内ではここでしか買えない限定商品もある。鎌倉女子大ランチパックも手に入れることができる(撮影/今村拓馬)

 お手軽ランチの定番「ランチパック」に女子大バージョンが誕生。人気を博しているという。

 一口ほおばると、食パンの間から紫いものねっとりした餡と白いホイップクリームが現れ、口中に上品な甘みが広がった。

 山崎製パンが販売している「ランチパック」シリーズの「紫いもあん&ホイップ」だ。同社と鎌倉女子大学の共同企画商品で、4月1日から関東圏で発売され、当初の予想を超える売れ行きに、新しい産学連携の形として注目が集まっている。

 鎌倉女子大学によると「学生はもとより、保護者の方が喜んでいる」と、いかにも女子大らしい反響だが、制作プロセスには学生たちが関わっている。管理栄養学科ゼミが企画段階から全面的に協力し、半年にわたってミーティングと試作を繰り返した。学生の斬新なアイデアをもとに、具材選びからパッケージデザインまで行う。鎌倉名物の紫陽花(あじさい)をイメージした紫いも餡も学生のアイデアだ。

 5月には、昭和女子大学バージョン「カポナータ」も登場予定で、女子大コラボ人気も一層ヒートアップしそうな気配だ。

 実は、女子大商品が登場する前に大学提携シリーズはいくつか実績を上げていた。一昨年から昨年には、関西圏の関関同立・産近甲龍の各大学と、今冬には東京6大学のうち、早明法立とタッグを組んでいたのだ。

 早明法立のコラボ商品は、関東・甲信越で年始から2月末までの期間限定で販売。約60アイテム常備の同シリーズの中で、1月売上ランキングで6、8、9、10位(関東)と大人気、4大学中では明治が1位だった。

 しかし、こんなに売れてしまって、「使わないパンの耳は、捨ててしまうのかしら?」との心配はご無用だ。余ったパンの耳を使った商品「ちょいパクラスク」や「チョコの山」も人気だ。「ちょいパクラスク」は、3月の出荷数は50万個。昨年末には「第9回エコプロダクツ大賞環境大臣賞」を受賞した。

AERA 2013年5月6日・13日号