ゴールデンボンバー (c)朝日新聞社 @@写禁
ゴールデンボンバー (c)朝日新聞社 @@写禁

 年末も近くなり、今年最も芸能マスコミを沸かせた2大騒動がそれぞれに決着した。まずは高嶋政伸さん&美元さんの離婚成立。裁判に負けた美元さんはマスコミの前に姿を見せることなくついに白旗。水面下では高嶋さんサイドからの条件提示があったと見られるが、高嶋さんとしては、なにがなんでも今年中にケリをつけて来年は仕事に専念したかったのだろう。

 所属事務所元社長とのお家騒動があった小林幸子さんの「紅白歌合戦」落選も決定。33年間連続出場していただけに残念だし、来年デビュー50周年という記念の年を迎える小林さんとしては痛すぎる結果だ。現在小林さんは地方の大型スーパーなどを回り握手会を重ね、手売りでコツコツと新曲販売中。来年の記念公演の話も聞こえてこない。

 で、「紅白」の見どころのひなくなったかと思いきや、代わりはいくらでもいて、サプライズはしっかりあった。

 まずは77歳、美輪明宏さんの初出場。しかも衣装は「ヌードで」と、NHK関係者を焦らせるほどの意気込み。衣装対決は美輪さんときゃりーぱみゅぱみゅで見られそう。

 そして、2006年にバックダンサーが全裸風ボディースーツで踊り(さすがの私もビックリ。でも目が釘付けになった)、NHKを出入り禁止になっているDJ OZMAに勝るとも劣らぬキケンなにおいがするゴールデンボンバーの初出場。喜び会見でいきなり下ネタをポロリして、早くもイエローカード。

 このゴールデンボンバー、4人組のビジュアル系バンド風だが、ボーカル以外はすべてエアー。演奏しないのだ。ドラムのスティックはスポンジ製で、ステージでスイカを早食いしたり、人間書き初めしたり、熱湯風呂に入ったり。NHKサイドもポストDJ OZMAをわざわざ出場させるなんざ、ちょっとした騒動を呼びたいとしか思えない。ド肝を抜くパフォーマンスに期待。 こうして、小林さんの代わりとなるアーティストが次々と出てきて、「紅白」は成り立つ。小林さんの誤算は大きかった。

AERA 2012年12月3日号