暗い世相が影響? 「遅咲き芸人」が続出 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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暗い世相が影響? 「遅咲き芸人」が続出

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高校の同級生同士で、高校時代はバンドを組んでいた。デビュー時から改名を繰り返し、現在の芸名は六つ目。現在までを振り返った『リストラ芸人』(上田著、講談社)が発売中。ケイダッシュステージ所属(撮影/写真部・久保木園子)

高校の同級生同士で、高校時代はバンドを組んでいた。デビュー時から改名を繰り返し、現在の芸名は六つ目。現在までを振り返った『リストラ芸人』(上田著、講談社)が発売中。ケイダッシュステージ所属(撮影/写真部・久保木園子)

「お前の18年を放り込んでこいよ!」

 前の事務所を「リストライベント」で首になったこともある2人。もともと思いついたことをポンポン口に出す酒席での上田は芸人仲間からも「2秒で売れる」と絶賛されるほど笑いを取っていたが、舞台ではそういった素を出さず、正統派のネタをかけ続け、賞レースでは結果が出なかった。「THE~」決勝進出前はついに収入ゼロの月もあった。

 そんな時、ほとんど上田に意見をしない岩崎が提案した。

「上田の素を生かして、漫才を作らないか」

 当初は「そんなネタは邪道だ」と断っていた上田も、仕事が減る状況のなかで受け入れる。岩崎は、時には往復320円の交通費を節約するため40分かけて自転車をこぎ、上田の家に毎日通ってネタ合わせを続けた。

 岩崎は5年前、後輩芸人に「売れるには上田が開き直るまで待つしかない」と言っていた。

「素の上田が面白いのはわかっている。舞台でその素が出せるようになるまで待つしかないと思ってたんです」

 上田も、こう語る。

「40近いオッサンがめちゃくちゃやるから面白いって部分も、きっとあると思いますよ」

AERA 2012年12月3日号


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