伊藤英明、高校時代は「大人を出し抜くこと考えてた」

AERA
 ブルーのシャツからのぞく、日焼けした肌とマッチョなボディー。アエラの表紙撮影のため伊藤英明がスタジオに入ってきた瞬間、女性スタッフ全員からため息が漏れた。代表作「海猿」で演じる人命救助に燃える海上保安官・仙崎大輔でおなじみの爽やかな笑顔がまぶしい。

 強靱な肉体と精神を誇る仙崎の印象からは意外だが、子どものころは腎臓を患う病弱な少年だったという。

「小学校はつらい思い出が多い。登校できたのは半分程度。運動会には出られず、給食も塩分の摂取制限があったため、シチューをお湯で薄めて飲んでいました」

 入院中、小児病棟で親しくなった子どもたちは、重い病に侵されていた。昨日まで一緒に遊んでいた子が突然亡くなるような日々。成長とともに体調は回復したが、死と隣り合わせの子ども時代は、その後も心に影を落とした。

「中高は勉強せず、大人を出し抜くことばかり考えていた。工業高校の電気科でしたが、『意味がないから学校をやめたい』と言ったら、担任が『電気が嫌いだってわかっただけでもよかったじゃないか。両親が望んでいるのだから、頑張って卒業しろ』と。一番いい先生だったな」

 当時感じた不安や屈折は、今回の新たな挑戦で糧となったかもしれない。人気小説を映画化した「悪の教典」(11月10日公開)では、「海猿」から一転、「究極の悪」蓮実聖司を演じる。

AERA 2012年11月12日号

続きを読む

この記事にコメントをする

TwitterでAERA dot.をフォロー

@dot_asahi_pubさんをフォロー

FacebookでAERA dot.の記事をチェック