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いい動物病院は「わからない」と正直に言える?

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 動物が病気やけがを負った際、お世話になる動物病院。しかし、「いい動物病院」とはどういうものなのか、改めて考えると分からないことも多い。アエラでは都内の動物病院にアンケートを実施、123病院から回答を得た。

 アンケートから見えてきたのは、ホームドクターとしての「街の動物病院」選びの大切さと、いかにスムーズに必要な専門診療を受けられるかという問題だった。

 小田急線成城学園前駅にほど近いアカデメイア動物病院(世田谷区)は、典型的な街の動物病院だろう。獣医師1人、動物看護師1人という体制。院長の田中里加子獣医師は父の後を継いだ2代目だ。

 初診の場合、まずは飼い主の家族構成や飼育環境、散歩コースなどを約30分かけて聞き出す。ペットの診察にかかると、触れる前にじっと観察する。そうすることで、どこにどんな問題が潜んでいるのか探れるという。

「午前中で3件しか診察できないこともありますが、無駄な検査や投薬、手術をせず、動物にとって最も必要なことを探るにはこのやり方が一番です」

 街の動物病院に求められるのは「80%の医療」だと言う。

「原因を深追いしたり、難しい治療を続けたりすれば、命を危険にさらすこともある。次の病院に任せる判断も大切なのです」

 休日には各科のセミナーなどに足を運ぶ、田柄動物病院(練馬区)の池田丞獣医師もこう話す。

「私たちは狭い領域に向かではなく、8割の病気を見極められるようになる必要があると思います。残り2割の年に数例の病気は、『わからない』と正直に言い、専門の獣医師を紹介するようにしています」

「街の動物病院」では手に負えない場合は、専門性が高い病院という選択肢があると、日本獣医師会理事の細井戸大成氏は話す。

「近くに信頼できる『主治医』を見つけておくことが何より重要ですが、現実には診療科目の得手不得手があります。卒業後も得意分野のセミナーなどに出席して、より知見を広めている獣医師もいる。ペットが高齢化したり重い病気にかかったりしたとき、症状によっては得意な診療科目を確認して病院を選んだり、紹介してもらったりするといいでしょう」

AERA 2012年10月15日号


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