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ヘッダー画像 セブン-イレブン[50周年企画]明日の笑顔を 共に創る

中国の食文化とニーズに応え質の高い商品で豊かな暮らしを支え続ける

中国・北京市にある東直門店

29中国

セブン-イレブン・ジャパンが追求するおいしさと安全・安心へのこだわりは、海を渡って中国へ。
確固たるブランドイメージ確立までのさまざまな取り組みと思いについて聞いた。

文/安楽由紀子 撮影/綿谷和智 デザイン/スープアップデザインズ 
制作/朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ 企画/AERA dot. AD セクション

厳 茜さん
セブン-イレブン(中国)
投資有限公司 董事長兼総経理とうじちょうけんそうけいり
ゲン センさん

日本の大学で経営学を専攻。2004年、セブン-イレブン・ジャパン入社。2008年セブン-イレブン北京、2014年セブン-イレブン(中国)にて勤務。2022年現職に。約50人のメンバーをまとめる

 中国・北京市内屈指のグルメ街に、2004年、セブン-イレブン東直門店がオープン。ここから中国事業が本格的に開始された。当時、多くのお客様が押し寄せて長蛇の列ができ、入場規制が行われた。

 めざましい経済発展を背景にしながら、セブン-イレブンは、食を中心とした取り組みを通じてお客様のニーズに応え、店鋪を拡大し続けている。

 中国では、1990年代から都市部で「便利店(コンビニエンスストアの意味)」と呼ばれる小型店が広がっていったが、品揃えやサービスは日本のコンビニエンスストアには遠く及ばなかった。

 セブン-イレブンの中国事業をスタートするにあたり、日本から数名のメンバーが現地に入った。中国の法律はもちろん商習慣などに留意し、また、中国人の味覚や食文化・生活感に合わせた商品開発を通してお客様に価値を提供することに尽力。日中間の相互連携により、「良質で価値ある商品・サービスを提供するセブン-イレブン」というブランドイメージの確立を目指してきた。

 店内を見回すと、おでんやホットスナック、中華まんといった日本でもおなじみの商品がカウンターに並ぶ。一方で、日本のセブン-イレブンでは見慣れない店内調理弁当のコーナーがある。セブン-イレブン(中国)投資有限公司(以下、SEC)のトップである董事長兼総経理の厳 茜さんは、店内調理弁当の提供の経緯と苦労を次のように説明する。

「東直門店の出店に先立って、現地で採用した社員の家庭に訪問したり、食文化についてのマーケット調査やヒアリングを幾度となく繰り返しました。その中で、中国人の食習慣として『できたての状態で食べたい』というニーズが強く、飲食店のように惣菜を店頭で炒めて提供できるよう、万難を排して取り組みました。省人化の観点も踏まえながら、さまざまな試行錯誤とチャレンジを経て、工場で作った惣菜に、お店で薬味や調味料を入れて電子レンジで簡単に仕上げられる現在のスタイルになりました。コンビニでもアツアツでおいしい商品が手軽に食べられると、お客様からも非常に好評です」

 おいしさへの妥協はしない。セブン-イレブン・ジャパンの品質に対するこだわりが中国にも浸透し、店舗数の拡大につながっていった。

試行錯誤を重ね、中国の食文化に合わせた商品に

 店内調理弁当以外にも日本にはない商品が多数目につく。たとえば、豆乳、茶卵、蒸しトウモロコシ。これらもアツアツで販売している。

中国の朝食に欠かせない豆乳

中国の朝食に欠かせない豆乳。
マシンから温かい豆乳が注がれる

「中国の食文化としては、朝は温かい飲み物を飲む習慣があります。健康的なイメージもあり、体も温まる豆乳は非常に人気です。提供方法も進化を続けており、現在一部の店舗では、専用設備を導入して、ワンタッチで温かい豆乳を飲める方法をとっています。茶卵は、日本でいう味付け卵に似た商品。中国では朝ご飯に卵を食べる習慣があるため、よく売れています。蒸しトウモロコシは、以前はホットスナックのケースで販売していましたが、風味の良さを維持するためにトウモロコシ専用の設備を開発して蒸しています。こうして設備や提供方法においても改善を繰り返し、より高品質な商品をめざしています。これはセブン-イレブン・ジャパンのDNAそのものです」

 一方で、おにぎりやサンドイッチなど日本でおなじみの商品も並ぶ。これらの商品も、日本の手法や成功体験をそのまま取り入れればいいわけではなかった。

「当時、行政の製造許可を得るにも苦労しましたし、おにぎりやサンドイッチを食べたことがない工場の従業員が多く、質の安定にも気を配りました。中国の工場においても、日本のように高い技術が必要な商品の製造が実現したことは、セブン-イレブン・ジャパンやデイリーメーカー様のご協力によるものです」

店内にあるおでん鍋。
品質に対するこだわりが中国の小売業全体の質の向上に大きく貢献。
店内の様子/お弁当

(上)店内にあるおでん鍋。(右)お弁当は10種類以上の惣菜から好きなものを選ぶスタイルが人気。(左)店内の様子。「日本の品揃えの豊富さは魅力的。中国でも品揃えにこだわりたい」と厳さん

 デイリーメーカーとは、お弁当や惣菜などを製造する会社のこと。その一つが、日本でもフレッシュフードを製造しているわらべや日洋だ。同社と台湾企業、セブン-イレブン・ジャパンの3社の合弁で北京旺洋食品を立ち上げ、北京工場を開設した。

「わらべや日洋様には質に妥協しない強い信念のもと、常に高品質の設備を導入していただきました。炊飯に使用する設備にもこだわり、おいしく品質の良いご飯を炊くことを追求しています。中国の法規制で、おにぎりなど米飯商品はチルドで販売することになっています。その中でも品質に妥協せず、食感を微調整したりと工夫しています。サンドイッチのパンは生地から全て工場内で製造し、超音波のスライサーによってふんわりさせたままカットしています」

 健康志向の高まりにも対応し、減塩や、脂質の成分の一種であるトランス脂肪酸0(ゼロ)といった取り組みを進めるなど、安全・安心でおいしい商品の開発を行う。

質の高い商品をお客様にデリバリー

 中国のセブン-イレブンでは、デリバリーのニーズが高いことも特徴的だ。中国では共働きが主流といった社会背景に加え、eコマースが発達してきたことから、市場では2014年ごろからデリバリーのサービスが増えてきた。だがSECはすぐに参入したわけではない。

「当時はまだデリバリーを受注する業者の温度管理や配達時間などに不安がありました。市場のプラットフォームが整い、温度と時間の課題も解決した2018年になって、当社も対応をスタート。システムを進化させ、リアルタイムで店舗の商品在庫がデリバリーサービスのプラットフォーム上に反映されるようになりました。これにより、店舗での作業効率が大幅に改善されたと共に、注文できる品揃えの幅もぐんと広げることができ、注文件数も非常に伸びました」

 中国国内でもセブン-イレブンの認知度が高いことや、オリジナル商品への強い信頼から、デリバリーは多くのお客様に利用されている。デリバリーによる販売商品の構成比をみると、約半数がおにぎりやサンドイッチなどのオリジナル商品となっている。オリジナル商品の質の高さが、実際の店舗だけでなく、デリバリーサービスにおいても、差別化のポイントになっているのだ。

「デリバリーはこれからも継続して力を入れていきますが、あくまでも販売手段の一つ。コアの強みはやはり商品の質。品質を高めながら、いかに品揃えの幅を広げていくかが、売上拡大に必要不可欠だと認識しています」

中国のセブン-イレブンで人気の商品

中国国内のニーズに応えて開発。グルメなお客様にも支持される人気商品いろいろ! 中国のセブン-イレブンで人気の商品

これまでの成果を誇りに次の時代へ

仮設店舗がオープンしたときの様子

(上)トーストサンドの製造風景。パンは生地から全て工場内で作る(下)経済発展する中国で、セブン-イレブンは雇用創出にも大きな役割を果たした

 セブン-イレブンが中国事業に本格進出して、2024年で20周年を迎える。厳さんは、これまでの歩みを次のように振り返る。

「中国のマーケットに合った安全・安心で高品質の商品提供、フランチャイズによる事業拡大の面で大いに貢献できたと思っています。何よりも私たちの品質に対する強い信念は、中国の小売業全体の質を上げることに大きな影響を与えたと自負しています」

 今、中国経済は転換期にあり、今後の不安が社会全体に漂う。中長期的には、中国でも日本と同様の社会変化が起きると考えられる。たとえば高齢化の加速、世帯人数の減少、中間所得層の増加。これらによってコンビニエンスストアのニーズはより高まっていくだろう。そんな中、SECの次なる展望とは。

「社会的なニーズに応えられるよう、セブン-イレブン・ジャパンから受け継いだ『変化への対応と基本の徹底』のDNAで、絶えず質の向上を大切にしながら、価格以上の価値ある商品の開発を続けていきます。その上で、新しいものが好きなお客様に向けた開発や、若者のニーズに対応した開発など、SECらしさも伸ばしていけたら。加盟店、お取引先様、社員をはじめとした、一緒に歩むステークホルダーの皆様と共に今後もお客様の豊かな暮らしの支えとなるよう励んでいきたいです。これらの取り組みにより、中国事業をもっと成長させたいと思っています」

 古くから食を大切にする中国には「民以食为天(ミンイーシーウェイティエン)」ということわざがある。日本語に訳すと「人にとって食べることは最も大切」。食事を通じて家族や仲間との絆を深めたり、日々の暮らしを豊かにしたりと、「食べる喜びは生きる喜びそのもの」という考えを表している。

 海を越えて中国でも、セブン-イレブンは商品の質にこだわり、暮らしになくてはならない存在を目指す。

セブン&アイHLDGS.公式HP